「沢村ー、ちょっと国語のテストだ。これの間違いを指摘してみろ」
夕食後、のんびりしていた沢村に汚名挽回と書いた紙を突き付ける。
「おめいばんかい、で読み合ってるか?」
「そこから自信ないのか……」
よくある間違いに引っ掛かったらからかってやろうと思っていたのだがそれ以前の知識のなさに心配になる。
「お前そんなんだとプロになってから馬鹿発言連発だぞ」
まだ国内だけならばいい。
馬鹿である事もキャラクターとして受け入れられる。
しかし、それで終わらなかった時の事がある。
「もしメジャーに行ったらどうすんだ。向こうじゃスポーツ選手が政治のインタビューされる事だってあるんだぞ」
それも当然、英語で話す事を要求される。
「う……」
沢村はどうしようもなく困った顔になってしまった。
こんな顔をさせるためにこのテストを仕掛けたわけではないのに。
早めに切り替えて真意を明かそう。
「そんな顔すんなよ。俺がちゃんと教えてやるから」
こういう時に先輩でよかったと思う。
自分が先に歩いておいて、躓きそうな所は教えてやれる。
だから絶対に頼るのは俺にしろ、と続けようとしたら沢村がぱっと笑った。
「プロになってもメジャー行っても御幸一緒って事だな! 俺、馬鹿でよかった!」
「馬鹿は克服しろよ」
呆れた突っ込みを入れるが顔は笑ってしまう。
これから先も一緒にいる事を受け入れられて、笑うなと言う方が無理な話だ。


御沢の日(2月18日)ということで御沢。
沢村の背番号、プロだとエースだよねってとこから将来の話をする二人。


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